これだけは押さえておきたい肌の基礎

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肌のサイクルの仕組み

誰の肌でも一定のサイクルで生まれ変わっています。皮膚は、主に表皮と真皮、そして皮下組織でできています。このなかで、肌のサイクルに関係する部分は表皮で、内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4つに分けることができます。一番内側にある基底層は、どんどん表面に押し上げられていって最後は肌表面で角化細胞となっていきます。この細胞は死んだ状態で無核になるのですが、下からまた新たに新しい細胞が生まれ、最後にははがれ落ちていきます。この一連の肌の生まれ変わりが、肌のサイクルです。

皮膚に傷が付いても、しばらくすると傷が消えていくようになっています。とても深い傷でダメージを受けた場合は別ですが、かさぶたなどができても自然とはがれ落ちていきます。これは、肌のサイクルによってどんどんと新しい細胞が押し上げて、生まれ変わっているからなのです。

このように、私たちの肌は細胞分裂のように生まれ変わっているのです。

加齢と共に周期は延びていく

肌のサイクルにはある程度決められた周期があります。人によって個人差はありますが、若い頃はすぐに治っていた傷が、年齢を重ねる度にそのスピードが遅くなったと感じたことはありませんか? それは肌のサイクルとして正常な周期が、年齢によって遅くなっているからです。肌が生まれ変わるサイクルは、加齢によって長くなります。20代は28日周期が平均ですが、40代になると倍近くなり、45日ほどはかかるといわれています。

このように、加齢と共に肌が回復するにはそれなりの時間を必要とします。それだけ肌の生まれ変わりサイクルが延びると、肌のうるおい保持が難しくなりますし、さらに古い角質がはがれ落ちないままになってしまうので、くすみやたるみといったトラブルが現れやすくなります。

もし、肌のくすみやシミの増加などがある場合、肌が正常なサイクルで生まれ変わっていない可能性があるので注意が必要です。

正常に保つコツは生活習慣を整えること!

肌のサイクルが乱れて調子が悪くなった場合、なにとかして元の周期に戻す必要があります。正常に保つコツは、生活習慣の見直しです。また肌の生まれ変わりサイクルが早くなりすぎても、肌がしっかりと完成する前に角質としてはがれていってしまうので、あまりいいことではありません。

サイクルのスピードが遅くなっている場合、まず十分な睡眠時間を確保しましょう。さらに早寝早起きなど規則正しい生活をして、食生活のバランスを整えていきます。またストレスも肌に悪影響を与えてしまうのでストレスをためない努力も必要です。また、肌の生まれ変わりサイクルが遅いと、ごわつきやかさつきなどが出てしまいます。これは角質が溜まっている証拠です。自分でできるスキンケアとしておすすめなのはピーリングで、定期的に行うと溜まっていた角質が落ちてくれます。

逆にサイクルが早くなっている場合は、乾燥がひどくなりやすいです。まだ細胞が未熟な状態で押し上げられているので、保湿をしながら肌細胞がダメージを受けないように保護するスキンケアが必須となります。

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